Discordを使っていると、フレンドのアイコンの横に「黄色い月マーク」表示されているのを見たことはありませんか?「これってどういう意味?」「オフラインとは違うの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。

この「月マーク」は、主にユーザーが「退席中」であることを示します。単なるオフラインとは異なり、オンラインではあるけれど、今すぐには対応できないかもしれないという、ちょっとしたニュアンスを伝える便利な機能なんです。

この記事では、Discordの「月マーク(退席中)」の基本的な意味から、各デバイスでの表示方法、通知との関係、そして知っておくと便利な豆知識まで、すべてを徹底的に解説します。この記事を読めば、月マークに関するあなたの疑問はすべて解決し、Discordでのコミュニケーションがもっとスムーズになるでしょう。


1. Discord「月マーク」の基本:「退席中」ってどういう意味?

1.1. ステータス「退席中」の基本的な意味と表示

Discordにおける「退席中」ステータスは、ユーザーがDiscordにログインしているものの、現時点ではアクティブな操作をしていない状態を示します。例えるなら、部屋にいるけれど、少し席を外しているようなイメージです。

  • 表示: PC版ではユーザーアイコンの右下に黄色い月マークが、モバイル版でもユーザーアイコンの横に同じく黄色い月マークが表示されます。
  • 自動切り替え: PC版Discordの場合、キーボードやマウスなどの操作が一定時間(通常5分程度)ない場合に、自動的にこの「退席中」ステータスに切り替わります。
  • 手動設定: ユーザーが自分の意思で手動で「退席中」に設定することも可能です。手動で設定した場合、自分で別のステータス(「オンライン」など)に戻すまで、その状態が維持されます。

1.2. 他のステータスとの違い

Discordには「オンライン」「起こさないで(DND)」「オフライン」など、いくつかのステータスがあります。月マークが示す「退席中」は、これらとは少し意味合いが異なります。

  • オンライン(緑丸): Discordを積極的に利用しており、すぐに返信できる状態。
  • 起こさないで(DND / 赤丸): 通知を一時的に停止したい場合。作業に集中したい時や、休憩したい時に使います。
  • オフライン(灰色丸): Discordからログアウトしているか、接続していない状態。
  • 退席中(黄色の月マーク): オンラインだが、一定時間操作がなく、すぐに返信できない可能性がある状態。

2. デバイス別!「月マーク」と関連する表示の挙動

2.1. スマートフォンでの月マークと緑のスマホマーク

スマートフォン(スマホ)のDiscordアプリでも、PC版と同様に「退席中」は黄色い月マークで表示されます。しかし、スマホからのアクセスに特有の表示も存在します。

  • 黄色い月マーク: スマホアプリを開いていても、PC版と同じく一定時間操作がないと自動的に「退席中」に切り替わります。また、手動で設定することも可能です。
  • 緑のスマホマーク: ユーザーアイコンの横に緑色の小さなスマホマークが表示されている場合、そのユーザーがスマホからオンライン状態であることを示しています。これは、PC版とモバイル版のどちらからアクセスしているかを判別するのに役立ちます。

2.2. 通話中に月マークが表示されたら?「寝落ち」のサイン?

Discordで通話中に誰かのアイコンが月マークになった場合、それは一般的に「通話には参加しているが、そのユーザーがDiscordを操作していない」状態を示唆しています。

具体的な状況としては、以下のようなケースが考えられます。

  • 他の作業に集中している: 通話を繋いだまま、別ウィンドウでゲームをしたり、資料を作成したりしている。
  • 一時的に席を外している: トイレに行ったり、飲み物を取りに行ったりしている。
  • 「寝落ち」している可能性: Discordには「寝落ち」という専用のステータスはありませんが、通話を繋いだまま長時間操作がない場合に「退席中」に切り替わることが多いため、「寝落ち」していることの判断材料として使われることがよくあります。

通話中に月マークが表示されても、すぐに「通話から離脱した」と判断するのではなく、「今、すぐに返事できない状況なのかな?」と考えるのが適切です。


3. 月マークと通知・メッセージの関連性:見逃し注意!

3.1. 「退席中」でも通知は届く!

意外に思われるかもしれませんが、「退席中」ステータスは、通知をオフにする機能ではありません。そのため、あなたが「退席中」であっても、通常通りメッセージの通知は届きます。

  • 通知の挙動: メッセージやメンションが届くと、デスクトップやスマホに通知がポップアップ表示されます(通知設定が有効な場合)。
  • 注意点: 「退席中」だからといってメッセージを見逃してしまう可能性は十分にあります。重要な連絡を見逃したくない場合は、定期的にDiscordをチェックするか、次に説明する「起こさないで」ステータスの利用を検討しましょう。

3.2. 通知を完全に停止したいなら「起こさないで」(DND)

通知を一時的に完全に停止したい場合は、「起こさないで」(Do Not Disturb = DND)ステータスに設定する必要があります。このステータスは、赤い丸に白い横棒のアイコンで表示されます。

  • 機能: 「起こさないで」に設定すると、すべてのデスクトップ通知がミュートされ、プッシュ通知も届かなくなります(一部例外を除く)。
  • 使い分け: 月マークの「退席中」は「手が離せないかも」という状態に対し、「起こさないで」は「今は集中したいから、一切邪魔しないでほしい」という明確な意思表示になります。作業に集中したい時や、休憩したい時に活用しましょう。

4. 混同しやすい「黄色いマーク」の注意点

「黄色いマーク」という表現は、文脈によって異なる意味で使われることがあり、月マークと混同されることがあります。注意が必要です。

  • 黄色い月マーク: これはこれまで解説してきた通り、「退席中」ステータスを表すマークです。
  • 黄色い枠線: これとは別に、Discordで画面共有を行う際に、共有されている画面の周りに黄色い枠線が表示されることがあります。これはWindowsなどのOSのセキュリティ機能によるもので、「現在、この画面がキャプチャ(共有)されていますよ」ということを示すものです。月マークとは全く別の機能であり、混同しないようにしましょう。

5. よくある質問 (FAQ)

Q1: Discordでずっと「退席中」になっているフレンドがいます。これはどういう状態ですか?

A1: いくつかの可能性が考えられます。

* PC版Discordを起動したまま、長時間PCを操作していない(自動的に「退席中」になっている)。

* 手動で「退席中」ステータスに設定しており、そのまま戻し忘れている。

* Discordのアプリは起動しているものの、他の作業に集中していたり、物理的に席を外していたりする。

* 稀に、ネットワーク接続の問題などでステータスが正しく更新されないケースもあります。

Q2: 自分のステータスを自動で「退席中」にならないようにできますか?

A2: Discordの自動「退席中」切り替え機能は、現在のところオフにすることはできません。これは、ユーザーのアクティブ状況を正確に反映させるためのDiscordの基本的な機能だからです。もし常に「オンライン」で表示したい場合は、手動で「オンライン」に設定し続ける必要があります。

Q3: 「退席中」のフレンドにメッセージを送っても大丈夫ですか?

A3: はい、問題ありません。「退席中」は通知をオフにする機能ではないため、メッセージは通常通り届きます。ただし、相手はすぐに返信できない状況にある可能性が高いので、急ぎの用件でなければ返信を気長に待つのが良いでしょう。

Q4: 「カスタムステータス」とは何ですか?月マークと併用できますか?

A4: カスタムステータスは、ユーザーが自分で好きなメッセージや絵文字を設定して、自分の状況をアピールできる機能です。例えば、「勉強中 📚」「ゲーム中 🎮」のように表示できます。

カスタムステータスは、「オンライン」「退席中」「起こさないで」「オフライン」のいずれかの基本ステータスと組み合わせて表示されます。 つまり、あなたが「退席中」に設定していても、その下にカスタムステータスのメッセージが表示される形になります。


6. まとめ:安全なDiscord空間のために

DiscordのNSFW設定は、「表現の自由」と「ユーザー、特に未成年者の保護」という、時に相反する二つの要求を両立させるための、現実的かつ非常に重要な仕組みです。

  • ユーザーの皆さんへ: NSFW設定は、見たくないコンテンツを避け、自身の年齢や価値観に合ったコミュニティを選択するための大切なフィルターです。年齢確認の手順も理解しておけば、万が一の時も安心です。
  • コミュニティ運営者の皆さんへ: 適切なNSFW設定と継続的なモデレーションは、あなたのコミュニティを健全に保ち、多くのユーザーに長く愛される場所にするための不可欠なツールです。

自己申告制の限界や、プラットフォームごとの制約といった課題は依然として存在しますが、このNSFW設定をユーザーと運営者の双方が正しく理解し、責任を持って利用することが、Discordという巨大なコミュニケーション空間の健全性を保つ上で最も重要であると言えるでしょう。